直射日光があたると車内の温度はどんどん上昇し、季節によっては熱中症のリスクがあるだけではなく命にも関わるような熱さとなります。
カーエアコンを作動させればフレッシュエアーを取り込み冷却された風を車内へ送風しつつ車内の高温な空気と湿気を車外へ排出する動作をしますが、一定以上の高温となればどんなに出力を上げても温度が下がりにくくなってしまいます。
そんな問題を解決するために登場したのが、コーテクトの存在です。
世話になっている劇団の車が暑すぎる
劇団の車の中には舞台セットの資材や衣装などを詰め込んでいるだけではなく、複数のメンバーが鮨詰めで乗り込むため風通しが悪く熱気に包まれています。
日頃からお世話になっている上に車で移動のサポートまでしてもらっているので文句は言えませんが、あまりにも熱ければ演劇どころの騒ぎではありません。
目的地に着いたらドアを開けて外に出れば閉塞感と暑さから開放されるものの、疲労でヘトヘトになりこのままではいくらなんでも厳しいと誰もが思っていましたが、なかなか言い出せずにいました。
そんな状態でリハーサルや本番に入っても本来のポテンシャルは発揮できず、夢が遠のくばかりかお客様が入っている時には申し訳ないと思っていました。
このような環境を乗り越えてベストなパフォーマンスを見せるのがプロとして大切なことだとは理解しつつも、これだけの暑さならどんなに才能を持ったプロフェッショナルであっても無理に決まっています。
そんなある日、それらの問題を解決できる良いものを見つけて、車のオーナーに薦めました。
コートテクトで万事解決
コートテクトは別名「熱反射フロントガラス」と呼ばれており、フロントガラスに金属膜多層をコーティングする手法です。
金属膜が太陽からの赤外線を反射して中赤外線透過率を90%以上軽減し断熱してくれるので、車内の温度を大幅に下げることができます。
逆に冬場には車内の暖気を反射して戻して車内の温度を保てるので、オールシーズンにわたり有効性の高い方法であるにも関わらず、既存のフロントガラスに比較的リーズナブルな料金で施工することができます。
ここは自分が前に出なければいけないと考え、車のオーナーに皆が暑さで困っていることや、このコートテクトのことを思い切って話すと、むしろ良く話してくれたというリアクションに驚きましたが、早期にコートテクトを施工することを約束してくれました。
数週間後、いつもの劇団の車のフロントガラスはコートテクトの独特な青みがかかった色になり、灼熱の温度の日でも車内はエアコンによる冷気が効率的に保たれ、快適な環境を得ることができました。
はじめは躊躇しましたが、思い切って話してみて良かったと思った出来事でした。